パップテントを二股化 & 雨対策! 「かげとら式 二股ポール」その2

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アウトドア

 こちらの記事は以前紹介させていただいたDIYで制作したパップテントを二股化 & 雨対策! 「かげとら式 二股ポール」その1の続編となります。今回は制作したポールを実際にキャンプ場へ持ち込み、気温が氷点下まで下がる真冬の寒空の下で一泊してきました。
 なお、今回制作した二股ポールのこだわりポイントは、

  1. 雨や雪が降った場合の天井対策
  2. コロナ SL-6620(石油ストーブ)をインストールする

という2つのポイントとなります。

メイン部分の組み立て

二股ポール & 屋根

 まずはテントのメイン部分のポールを組み立てました。左右を二股ポール化することによってテント内の居住空間を広げることと強度が増すように制作してあります。特に天井部分にもポールをつけることによって、テントの上部がたるむことを防ぎ、雨や雪が溜まってしまうことも防げます。ペグやロープを使わなくてもこの状態で自立しています。

二股矯正ベルト

 二股化の接地部分に注目してください。この部分はバンドックの二股ポールを参考にさせてもらいました。二股化の足の部分をベルトでつなげてあります。コレがないと重力やテント自体の重みで二股が広がっていってしまいます。雨や雪の際は尚更重みで広がると思います。ということで重要な部品です。私はホームセンターへ行って実際に色々物色しながらこの形状のものを作りました。部品はホームセンターのロープが売っているコーナーへ行けば揃うと思います。購入するものは、

  1. 平型のナイロンベルト 2m × 2本(写真のグレーのベルト)
  2. ナスカン 4個(ベルトの両脇につける部品)
  3. ベルトアジャスター 4個(ベルトの長さを調節する部品)

 左右2本分の材料です。ちなみに私は500円ほどで揃えることができました。作り方はベルトの両サイドにナスカンをつけ、ベルトアジャスターを長さ調節できるように設置するだけです。

 二股ポールの脚のゴム部品(4箇所)の底に穴をあけて、そこへ丸型のペグを差し込みます。そしてペグの丸部分を先ほど制作したベルトのナスカンでロックします。

前室のポール

 組み立てたメイン部分のポールにDD Hammocks A-Frame Tentをかぶせます。必要箇所をペグダウンすればとりあえず居住空間は完成します。通常の建て方よりもかなり簡単だと思います。なにせポールが自立してくれているので。
 そしてそのまま写真のように前室用のポールも組み立て設置します。この部分も基本的には自立してくれます。ポイントは前室屋根のセンター部分にポールを配置したことです。こうすることによって雨や雪が降っても全室の屋根の真ん中部分に溜まってしまうことを避けれると思います。雨や雪が左右に落ちてくれるという算段です。

 ちなみにメイン部分の屋根のポールの真ん中にはT字型の接続部品が取り付けられています。ポールは取り外せるので、前室を使わない場合にも対応できます。

ひとまず完成

 オリジナルの二股ポールを使ったDD Hammocks A-Frame Tentの完成です。段取りさえわかっていれば10分ほどで完成すると思います(サイドの部分はもう少し丁寧にやらないと。。)。

 日中はこんな感じの配置で過ごしました。テント内にはグランドシートとしてユタカメイクのODグリーンシートを敷きます。センターにコロナ SL-6620(石油ストーブ)を、その前にメインの座席Helinox(ヘリノックス)チェアワンを配置。SL-6620は対流式なのでテント内に暖気が充満します。それがチェアワンの背中部分に流れてきてとても暖かいです。私の場合はSL-6620の上にストーブ ファンを置いているので、いい感じに暖気が流れてきてくれます。
 この配置で日中は寒さをしのぎながら快適に過ごすことが出来ました。問題は就寝時です。普通に考えれば前室を閉じるわけですが、そうすると石油ストーブの置き場に悩みますよね。私はテント内にFUTURE FOXのコットを置いているのですが、そうすると石油ストーブはかなり窮屈に配置しなければなりません。というよりもテントに接してしまう可能性を考えると心配です。
 実は前室にもしっかりとしたポールを組んだ理由はここにあります。就寝時も前室のポールは立てたままにしようと考えました。

DD Tarp 3×3 で前室に壁をつくってみた

 私はDD HammocksのDD Tarp 3×3を愛用しているのですが、それを使って前室部分に壁を作り、就寝時はそこへ石油ストーブを置こうと考えました。前室部分の面積があれば石油ストーブを置くには十分な広さが確保出来ます。ただ、この作戦は試行段階です。とりあえずこの日はテントの上にダイヤモンド型にタープをかぶせてペグダウンしてみました。写真は前面をめくり上げていますが就寝時は前面を閉じることが出来ます。まだ完成形ではないので各所に隙間が出来てしまう状態なのですが、それでも前室に石油ストーブを置いて快適に睡眠を取ることが出来ました。隙間があることで換気ができるので逆に一酸化炭素中毒対策にはよいかもしれません。翌朝目覚めてから色々と他の張り方を考えたのですが、良さそうな案が浮かんだので、期を見てまた紹介させていただきます。
 ちなみに、翌朝は周辺に霜がおり、草木は凍り、川の水も凍っている場所があるような状態でしたが、私のテントはほとんど凍ることなく後部の端がわずかに結露している程度でした。テント全体をある程度温暖に保てていたということだと自負しております。

まとめ

 DIYでDD Hammocks A-Frame Tent用の二股ポールを制作し実際に冬キャンプで使用してみました。DD Tarpと合わせて、雨 & 雪対策、コロナSL-6620(石油ストーブ)をインストール、強度アップなど良い感じのテント空間を得ることが出来ました。まだまだ開発途中なので進化させながら報告させていただきます。

関連リンク

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