驚くべき暖かさ、CORONA(コロナ)の対流型石油ストーブSL-6620

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アウトドア

 最近、キャンプ用に薪ストーブの購入を検討していたのですが、諸々の理由で躊躇していました。大まかにいうと、煙突があるため、使用できるテントが限られる、キャンプでしか使えない、睡眠時には火が消えてしまう可能性が高い等です。そこでカセットコンロガスストーブと石油ストーブを検討したのですが、やはり圧倒的に石油ストーブの方が暖かいという意見や、家でも使えるなども考慮し購入したのが今回紹介させていただくCORONA(コロナ)のSL-6620です。ちなみに私が見たところ、型番の6620の下二桁の20というのは2020年モデルで、19だと2019年モデル、と年式を表しているようですが機器の性能や仕様はほぼ同じようです。
 話はそれますが、このストーブを作っている「株式会社コロナ」、その社名から、昨今様々な苦労を察しますが、堂々たる日本の一部上場企業です。同社製のエアコンなんかをよく目にしますよね。新潟県三条市に本社があります。

同梱物、組み立て

 左の写真のものが同梱物となります。本体とフタと台座。至ってシンプルな構造です。取手を一度外してフタをセット、再度取手を装着します。台座はねじ式で固定できるようになっています。固定に工具などは必要ありません。
 写真左のような紙がはいっており、「燃焼筒押え」「炎筒支え」という部品が表記されていますが、コレは梱包用の段ボールです。一瞬、「そんな部品ないよ」と思いましたが、必要ないので既に廃棄していました。

 電池は同梱されていないので別に用意する必要があります。着火する時に必要となります。電池のサイズは単一型が2本。

灯油を給油する

 まずは灯油を給油します。灯油の購入方法については別記事に書いてありますので、よかったら見てみてください。
 まず本体手前右側の給油口をはずします。そして給油するのですが、その時、ポリタンクはストーブ本体のタンクより高い位置に置いた方がよいと思います。私の場合はアウトドア用のテーブルの上に置いて高さを出しました。このようにする理由は「サイフォンの原理」というやつに起因しています。その説明についてはググっていただければたくさんヒットすると思いますのでそちらを参照していただくとして、要はこの状態で給油すればポンプを数回シュコシュコするだけで勝手に灯油が本体タンクに入って行ってくれます。テレビ番組「鉄腕DASH」でTOKIOの城島リーダーがDASH島の広大な溜池から水を抜く時にも、このサイフォンの原理を使っていました。
 注意点として写真右下のポンプのネジ(白い部分)がしっかりしまっていること。これが緩いと空気が入ってしまい給油できません。また、サイフォンの原理が作動して勝手に給油されていても、タンクがフル満タンになる前にこのネジを緩めましょう。しばらくすると給油がとまります。フル満タンギリギリまで給油してしまうとネジを緩めてもしばらく給油が続くのでタンクは溢れてしまいます。タンクのゲージが本体手前左についているので、それを注意深く見守っていたほうがいいと思います。
 サイフォンの原理を使わずに給油することもできますが、何回もポンプをシュコシュコしなければいけないので、かなり大変な作業になってしまうと思います。

点火

 初点火時には給油してから最低20分は放置してください。着火用のしんに灯油が十分に染み込まないと十分な燃焼ができなくなってしまうみたいです。
 本体左側に写真のような「耐震セット金具」というのがついているので、それを下へ押し下げてください。これで耐震自動消化装置がセットされます。揺れを感じたら消化するという装置ですね。車に積んでキャンプへ持っていった際などは、ほぼ間違いなくこの金具が作動してしまっています(この状態だと点火するダイヤルが回せないようになっています)。火をつける際は慌てずにこの金具を下へ下げましょう。

 本体正面のダイヤルを時計回りいっぱいまでまわします(内部のしんがいっぱいまで上がります)。そして点火レバー(真ん中のオレンジ色の部分)を下へ押し下げます。すると内部で火がつきます。

 念のため、本体正面の扉をあけて内部のつまみを左右に2〜3回動かして、正しくセットされているか確認してから扉を閉めます。

 しばらくすると点火された炎が安定してきます。ダイヤルを回すと芯の高さを調整(=火の高さの調整)ができます。くれぐれも炎が大きくなりすぎないよう注意してください。

 火のついた状態は眺めているだけで癒されます。インテリアとしてもアンティークな感じでとても気に入っています。そして、その暖房としての能力も抜群です。我が家は70平米ほどのマンションなのですが、全部屋のドアをあけておけばすべての部屋がこれ1台で暖まってしまいました。このストーブは対流式という方式で、室内の空気が対流するように計算されているらしいので、非常に広範囲をカバーできるみたいです。これがあればエアコンを付けなくて済む、電気代がかからない、嬉しい限りです。ただ、実際のところエアコンと比べてどちらの方が経済的なのかは、おって確認しようと思います。ただ一般的には石油ストーブの方が経済的といった意見が多そうです。

 実際にキャンプで使用してみました(関連記事はこちら)。DD Hammocks A-Frame Tent内にインストールしています。このストーブは対流式なのでテント内に暖気が充満し、椅子に座ると背中に心地良い暖気を感じて快適でした。ストーブの上に乗せいているエコファンもオススメです。

まとめ

 キャンプ使用を想定して購入した石油ストーブですが、自宅で使ってみた時点でその性能を実感、とにかく広範囲を暖めてくれます。見た目はアンティーク調でオシャレ、それでいて実用性のあるインテリアとして活躍してくれそうです。そして実際にキャンプでの使用も想像以上の活躍でした。真冬のキャンプ時はSL-6620くらいのパワーがないと物足りなくなるのではとも感じました。

関連リンク

ポータブル石油ストーブ|株式会社コロナ

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