最近では自宅で楽器の録音をしたり、YouTube用のナレーションを録ったりする人って多くなってきていると思います。そのため、それ相応の機材を揃えているもいると思いますが、私自身はほぼ自宅録音をする必要性がないため、現在はほとんどマイク周りのものは所持していませんでした。
ところが、先日、仕事の関係で急遽、物音や生活環境音など効果音として使用する音素材を録音しなければならない状況になりました。いわゆるサンプリングというやつです。わざわざレコーディングスタジオへ機材や道具を持っていくのも面倒臭いし、手取り早く自宅で録ることにしました。とりあえず家にあるほとんど使っていないダイナミックマイクを引っ張り出してきたのですが、やはり用途を考えると「コンデンサーマイクのほうがいいよなぁ」と思いました。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い
細かいことは置いておいて、コンデンサーマイクとダイナミックマイクは構造が違います←当たり前ですが。ただ、とりあえず自宅でパッと声や音を録音できればいいという感じのい場合は、その構造の違いを知らなくても差し支えないと思います。ただし、知っておいたほうがいいことが数点あります。
知っておいた方がいいこと その1 一般的な用途
ダイナミックマイク・・・ライブやイベント会場で使用されていることが多い
コンデンサーマイク・・・レコーディングの収録現場で使用されていることが多い
あくまで大雑把な一般論ですが。もちろん収録にSHUREの定番ダイナミックマイクを使用することも多々ありますし、絶対的なことではないのですが、大まかにいうと上記のような感じです。
両方とも私が所有しているSHUREのダイナミックマイクで、長年、世界的な定番マイクとなっています。左がSM57、右がSM58。これもあくまで大雑把な一般論ですが、ライブなどでSM57は楽器、SM58はボーカルの集音に使用されることが多いと思います。
知っておいた方がいいころ その2 性質
ダイナミックマイク・・・比較的頑丈で湿度にも強いが、感度が低め
コンデンサーマイク・・・デリケートに取り扱う必要があり湿度にも弱いが、感度が高い
このような性質の差がある故、その1の項で記載させていただいたような用途に繋がるのだと思います。
知っておいた方がいいこと その3 一般的な値段
ダイナミックマイク・・・比較的安い製品が多い
コンデンサーマイク・・・比較的高い製品が多い
その1の項で紹介させていただいた世界的な定番のダイナミックマイク(SHURE SM57、SM58)でも現在では1本1万円前後で購入できると思います。コンデンサーマイクの世界的定番というと、まずはNEUMANN(ノイマン)のU87が挙がりますが、コレは30万円前後します。もちろんコンデンサーマイクでも安価なものはたくさん存在し、今回紹介させていただくマランツのコンデンサーマイク(後述)も最安の部類に入るラインナップとなります。
知っておいた方がいいこと その4 電源
ダイナミックマイク・・・電源が必要ない
コンデンサーマイク・・・電源が必要
といってもコンデンサーマイクを使う際にコンセントや電池を使用するわけではありません。一般的には使用するオーディオインターフェイスやミキサーに搭載されている「ファンタム電源」というものを使うことになることが多いと思います。ここで注意点なのですが全てのオーディオインターフェイスやミキサーにファンタム電源が搭載されているわけではないので確認が必要です。
写真は私が自宅で使用しているオーディオインターフェイス(MOTU M2)です。マイクと繋ぐケーブルを差してから「48V」と記されているボタンを押します。これがファンタム電源のスイッチとなります。ちなみに電圧は24Vや18Vなどオーディオインターフェイスの機種によって様々です。GAINと記されているつまみを調整して録音する音の大きさを調整します。
marantz Professional ( マランツ プロフェッショナル ) / MPM1000J
本題に戻ります。今回、私は自宅で手っ取り早く音を録音するために、安価で購入しやすいコンデンサーマイクが必要でした。性能はコンデンサーマイクとしての最低性能を備えていれば問題なし。という条件でネット上へ立ち入ったところ、びっくりする商品を見つけてしまったのです。それがmarantz Professional ( マランツ プロフェッショナル ) のMPM1000J というコンデンサーマイクです。なにがびっくりかと言えば、そのお値段、私が購入した時点で税込み6600円!しかも、レコーディングに必要なオマケ、、といったら失礼になるくらいの付属品がいろいろ付いてきてしまうのです。
同梱品
コンデンサーマイクの多くは、一部を除いてマイク単体で販売されています。しかし、この商品、マイク本体、ウインドスクリーン、ショックマウント、デスクトップスタンド、XLRケーブルがセットになっています。正直、このセットとオーディオインターフェイス、PCがあればレコーディングできてしまいます。そして、細かな音のレビューは今回は控えさせていただきますが、実際に音を録音をしてみたところ、、、まったく問題なし。もちろん高価で性能の良いものに比べれば周波数帯域の特性やその能力差はありますが、私のように手っ取り早く自宅で録音したいといったレベルでは大満足です。もちろん声や楽器の収録もできると思います。コンデンサーマイクを初めて使う初心者の方のエントリーモデルとしても最適だと思います。
marantz(マランツ) というメーカーについて
今回紹介させていただいたマランツというメーカーですが、念のため補足すると歴史ある音響機器メーカーです。元々アメリカで創設されたブランドですが、現在では日本企業ディーアンドエムホールディングスの傘下に入って事業展開しています。同グループでは他に「DENON」ブランドなんかも取り扱っています。
最近ではほとんど使うことがなくなってしまいましたが、我が家で長年活躍してくれたマランツのCDプレーヤー。ラックマウント式で、業務用機器的な雰囲気ですよね。
まとめ
自宅で手っ取り早くレコーディングするために購入したコンデンサーマイク「marantz Professional ( マランツ プロフェッショナル ) / MPM1000J 」。値段が6000円台という破格ながら、その用途における満足度は問題なし。本当に買ってよかったと思うマイクでした。
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