数年前からビジネス界でZoomミーティングを導入している企業はけっこうあったと思います。わざわざ出張して会議をするよりコストも時間も節約できるのは明らかです。そしてコロナウイルスの蔓延でその普及度はかなり加速したように思います。これまでのビジネス用途に加え、各種面談、授業、テレビ中継、飲み会など、本当にその使用機会は多いと思います。
私も自宅でZoomを使用する機会が多いのです。しかし、特にビジネス用途の時、自宅のプライベート空間を公開するのに抵抗を感じていました。ということでZoomの機能のひとつ「バーチャル背景」を使用することにしました。
そもそもバーチャル背景とは?Zoomのヘルプセンターから引用すると「バーチャル背景機能を使用すると、Zoomミーティング中に背景として画像やビデオを表示することができます。」とのこと。要は自分の背後に映るプライベート空間を別の背景にしてくれる機能です。そして背景画像は自分の好みのものに設定できます。しかし、それをキレイに映し出すには自分の背後をグリーンバックにする必要があります。ということで、今回私がまずはじめに用意したものはコレです。
UTEBIT 背景布 緑
簡単に言えば緑の布です。グリーンバックとかグリーンスクリーンとかクロマキーとか呼ばれ方をしていると思います。この商品を選んだ理由は、上辺が袋縫いされているので使いやすいかと思ったからです。ちなみに写真は自宅の天井から吊り下げてみた時、袋縫い部分にステンレスポールを通した画像です。
材料と完成形
左の写真が完成形となります。天井に二箇所のハンガー金具を設置し、そこへS字フックを使ってステンレースポールを掛けられるようにしました。使用しない時は右の写真のようにスクリーンをポールに巻きつけて洗濯バサミで留めておけば邪魔になりません。
今回私が使用した材料を整理すると、
- UTEBIT 背景布 緑 1枚
- ハンガー金具 2個
- S字フック 2個
- ステンレスポール 1本
- 金具設置用のビス 4本
- 石膏ボード用アンカー 4つ
それぞれの材料について補足します。まず1については予めサイズを吟味して選択したほうがよいです。カメラと背景の距離によって必要なサイズは変わってくるので、実際にZoomのテスト画面を写して環境的にどこからどこまでグリーンバックが必要なのかを確認して決めるとよいと思います。
2について、私は2点で固定する金具を使用しましたが、必ずしもこれでなくてもよいと思います。とにかくS時フックが掛けられればよいのですが、しっかりと固定できるものが必要です。
3についてはステンレスポールを掛けられるサイズを選択してください。ある程度余裕があるサイズを選んだ方がよいと思います。
4については私は実際にホームセンターへ行ってサイズや重さを確認して購入しました。ちなみにホームセンターで売っている塩ビパイプでも代用できるかなと思いました。そちらのほうが安価です。ただ見た目や強度を考慮して私はステンレスパイプを選択しました。
5については当然のことながら2のハンガー金具に合ったサイズを選択する必要があるのですが、更に6の石膏ボード用アンカーにも適合する必要があります。
6の石膏ボード用アンカーとは私の自宅のように壁が鉄筋に石膏ボードを貼り付けて出来ている場合には必須となってきます。というのも石膏ボードにそのままビスを打っても強度はかなり低く、すぐに抜け落ちてしまうからです。そのため、あらかじめ石膏ボードに穴をあけ、そこにアンカーをねじ込み、そのアンカーにビス留めするというやり方です。私は今回2点で留める金具を使用したので、金具一つにつきアンカーを2つ使用して固定しました。
大失敗
後先考えず適当に穴を開けたら見事に失敗しました。私は天井の梁の部分に設置しようとしてのですが、失敗した穴の先にはすべて鉄筋が入っており、アンカーすら使用出来ない場所でした。このような失敗を避けるのに一番確実なのはセンサーを使うこと(私はセンサーをもっているのに横着して失敗しました)。センサーがない場合は、なるべく細い針で天井をさしてみて、その先に鉄筋があるかないかを確認してみるとよいと思います(もちろん小さな穴はあいてしまいますが)。一応、おすすめセンサー「シンワ測定 下地センサーSuper」の商品リンクを貼っておきます。
失敗の修復
ということで、失敗した穴を修復しようと思います。しっかりやろうと思ったら穴を埋めて壁紙も補修する必要がありますが、手っ取り早く目立たなくする程度にしようと思います。今回私が使用したのは「建築の友 クロスの穴うめ材 C-01」という商品です。
チューブの中にパテのような補修剤が入っているので、これを直接穴の中へ注入し、付属のヘラでならして固まるまで待つだけ。不精の私には最適な商品です。
とりあえず遠くから見たらさほど目立たなくなりました。補修に要した時間は2〜3分です。先にも記しましたが、しっかりキレイに補修するのであれば穴の周辺の壁紙を切り抜き、穴を埋めてから同じ壁紙を貼り付けて補修する必要があります。
完成
無事?に修復も終わり、とりあえず想像通りのグリーンスクリーンを自宅に設置することが出来ました。実際にZoomでバーチャル背景を写してみましたが、自分と背景の境界部分がキレイに写ります。背景を合成しているのに気づかない人もいるのでは?と思いました。背景画像は場面に応じて何種類か用意しています。無料配布しているページがたくさんあるので今後も色々探してみようと思います。
まとめ
Zoomミーティング時に自宅のプライベート空間を映し出すのに抵抗がある人にはグリーンバックを設置してバーチャル背景を利用することがオススメです。スクリーンの設置自体は簡単、DIYでいけます。また、私のように失敗しても修復手段はあるので参考までに。
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