カーナビ画面でiPhoneを操作!ATOTO SA102を自分で取り付けてみた

5.0
DIY

 今回は古いカーナビを自分で新しいものに取り替えてみたお話となります。元々はパイオニアのものがついていたのですが、年月が経つと地図情報が古くなってしまいますよね。もちろん更新もできるのですが、そのお値段は結構お高いです。だったらナビごと最新のものにしてしまおうというところからはじまったのですが、やはり最低でも5〜6万はしますよね。更に取り付けを依頼したら工賃は数万円かかることも。

 そんなことを考えながらいろいろなカーナビを物色していると、人気商品の中にお値段が2万円を切っているものを発見!一瞬、ポータブルナビなのかと思いましたが、どうやら違うようです。よくよく確認してみると。。。簡単に言えばApple CarPlayを使用できるタッチパネル付きのカーオーディオ機器です(Apple CarPlayとは?→こちらの公式ページを参照ください)。要するにカーナビ画面上でiPhoneアプリを使うことができる機器です。ただ、すべてのアプリを使用できるわけではなく、対応しているもののみです。ということで私が使用したいアプリが対応しているかを調べてみると問題なし!

 ちなみに今回私が購入したのはATOTO SA102スターターという機種ですが、A6やF7、S8など色々な種類があるので用途や予算に合わせて選択肢があります(配線接続も大差はないと思います)。そして、iPhoneだけではなくAndroidにも対応しているので、その辺も確認して選択すると良いと思います。

CarPlay対応アプリ

Yahoo!カーナビ

 このアプリって無料とは思えないほど高機能ですよね。最大のメリットは無料で常に最新の地図情報が得られるということだと思います。普通の車載ナビでは考えられないことです。私はいままで、新しい道を通る際にはiPhone画面でYahoo!カーナビを確認しながら運転していたのですが、それが車載のタッチパネルモニターで操作できるなんて!しかも、CarPlay専用の配置画面に変換されて表示されるので、iPhoneで見るより見やすいです。それと、このアプリが使えるメリットとして、オービスがある手前で「スピードにご注意ください」と知らせてくれること。こんな機能まで無料で使えてしまうんですよね。

Amazon Music

 私はiPhoneで音楽を聴く場合Amazon Musicを利用しています。Prime会員だと無料で大半の音楽が聴けますからね。お気に入りの楽曲をiPhoneにダウンロードしておけばオフラインで聴くことが出来るので非常に助かります。そしてCarPlayにも対応しています。タッチパネルなのでiPhoneと同じように操作できます。

Apple マップ

 Apple CarPlayが立ち上がると、ディフォルト画面上にはAppleの純正マップが立ち上がっています。最近の純正マップは精度や機能が格段に向上しているので、こちらのアプリもカーナビとして十分に使用出来ると思います。

その他

 その他にも、対応アプリは諸々あるので、自分にとってマストなものがある場合は事前に調べておくとよいと思います。ちなみに電話アプリにも対応しており、付属品の中にマイクもついているので、ハンズフリーで通話することができます。

取り付け方

配線

 基本的な配線はほぼこれだけです(他については後述)。といっても私のような素人には難しいのでは?と思いましたが、やってみると意外と出来てしまいました。簡単に言えば元々付いていたカーナビを外し、同じ色の配線同士をつなげばいいだけです。
 ちなみに黒の線(アース)と黄色、赤色の線(電源)だけつなげれば、とりあえず使えるようになると思うので、そこからはじめるとよいと思います。なお、車によって使用しない配線もあります。私も数本は使用しない配線がありました。

 説明書には各色配線の役割が記されています。後述しますが、私の車の場合、ピンクの後部カメラ配線だけ、車側の配線色がピンクではありませんでした(これで少々手間取ってしまいました)。このピンクの配線はバックギアに入れた時にONになる電源と考えてもらってよいと思います。

 私が行った他の配線は残り4つです。まずは引き続きバックカメラ関連で写真の2番の位置にバックカメラからきているRCA端子を挿します。通常は黄色のRCA端子で来ていることが多いと思います。要はバックカメラの映像をこのRCA端子から入力し、前述のピンク線に電流が流れている時(バックギアに入れている時)だけバックカメラの映像がモニターに映るということだと思います。

 そして次に10番の位置にラジオアンテナ端子を挿します。これを挿さないとラジオは聴けません。

 次に左下のあたりに付属のAA/Carplayという線を繋ぎます。iPhoneをつなぐためのUSB端子ですね。

 最後に付属のマイクを12番に挿します。一応、本体前面にも小型のマイクが付いているのですが、そちらだけで使用してみたところ感度がかなり悪く感じました。ので、こちらにマイクを接続して、自分の好きな位置にマイクを固定することをオススメします。ちなみに私は、ハンドルの奥の部分にマイクを固定しました。

私がやってしまったミス

 配線がすべて完了し、いざエンジンをかけてみると。。。左のような写真の画面が表示され、一向にOSが立ち上がりません。ショックで心が折れましたが、ATOTOのサポートにメール連絡してみると、問題解決!ちなみにATOTOのサポートは思った以上に具体的情報をくれたのでびっくりしました。
 原因はピンクの配線位置が間違えているとの回答でした。そうです、前述のバックモニター関係です。ということで、バックギアに入れた時に通電する線は自力で探しました(車の説明書をみたり、カプラーがついているようでしたらそのカプラーの説明書をみるとよいと思います)。

起動

 すべての問題を解決し、サイドエンジンをかけると見事起動!写真は起動した画面です。ただ、このままだとラジオを聴く程度のことしかできないので、iPhoneを先ほど配線したUSB端子に接続、すると自動でCarPlayが起動します。

 起動途中に表示される画面を選択することができます。大半の自動車メーカーのロゴが用意されていると思います。

まとめ

 ATOTOのSA102を自分で取り付けることによって、2万円以下で常に最新の地図情報が入ったカーナビを得ることが出来ました。また音楽やラジオを聴いたり、ハンズフリー通話、バッグギア用モニタとしても使え、用途を考えるとかなりコスパのよい製品だと思います。配線はA6やF7、S8も大差ないと思うのでご参考までに。

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